レポート
東京都 聖学院中学校にて Beyondミーティングfor Schoolが開催されました!
聖学院版Beyondミーティングfor School feat.自由研究!
開催日時:2022年7月30日9:00~15:00 (各回1時間、計5回実施)
中学1年生約170人参加
中学2年生での実施報告はこちらのリンクから
子ども、保護者、先生でつくる「対話的で主体的な学び」の場。Beyondミーティング×聖学院中学校の取り組み
聖学院版Beyondミーティングfor Schoolとは?
聖学院中学校1年生5クラスでは「自分の足で踏み出すには?」を学年目標に、夏休みの自由研究が行われます。その中間発表としてオンライン上でフィードバックの会が開かれ、この会をBeyondミーティングとのコラボレーションで行いました。
概要
学校名 :聖学院中学校・高等学校(東京都)
対象生徒 :中学1年生170人
授業時間枠:夏休み中の1時間/1クラス
企画者 :伊藤豊先生、佐藤充恵先生
タイムライン
※Aクラスの場合
9:00 オリエンテーション(12分)
9:12 ブレークアウト
1人目(9分)
2人目(9分)
3人目(9分)
9:39 振り返り会(5分)
9:44 ブレークアウト終了・解散
授業づくりのポイント
● まず発表者は「自由研究の青写真(計画書)」を見せながら、ここまでに考えたことや調べたことをプレゼンテーションします。
● ブレストミーティングの他の参加者は、プレゼンテーションを聞いて「面白い!」「ここに可能性が詰まっている!」と感じたことをドンドン伝えます。
● その次に、発表者以外の2〜3人で「Aさんの自由研究がもっと面白くなるには?」という問いに、思いつくままにアイディアを言います。「インスタを使ってみようよ。」とか「Aさんのファッションセンスってすごく素敵だから、これを使えないかなって思ってます。」など、従来の自由研究へのフィードバックではちょっとぶっ飛び過ぎかな?と思うようなアイディアも出されます。
● そして最後に発表者であるAさんが、たくさん上がったアイディアの中から1つ、これをやってみたいな!と思ったことを選びます。
応援ナビゲーター
当日は、Beyondミーティングの文化である「いいね!」「おもしろいね!」が飛び交う「応援カルチャー」を体現する人として、21人のBeyondミーティング経験者が参加しました。
多彩な自由研究のテーマ
聖学院中学校1年生では生徒たちは、自分が好奇心を掻き立てられる事柄と、それがいまの社会にどのような関係・影響があるのかを掛け合わせて考え、自由研究のテーマを決めます。下記はそのタイトルの一例です。
● すごい鉄道のリサイクル入門
● 航空機の自動操縦とAIの安心・不安
● 宇宙のSDGs
● フクロウと世界を変えるための画像判別
● 魚と環境問題
● 漫画はなんのために生まれたものなのか
● 社会派系ホラー映画と人種差別
● いじめと差別
● なぜ人は眠くなるのか(別に寝なくてもいいのでは)
参加中学生の声
● 最初は何も喋れなかったけれど応援ナビゲーターの人が聞いてくれて、どんどん喋れて楽しかったです。
● 社会で役に立ちそうな研究の仕方があったので少しやってみたいと思いました。
● 他の人は自分の好きなことをやってたりして、相手のことがよく分かりました。
● 自分の中にはない新たな視点を見つけられてとても良い機会だった。
● 「どんな機械が欲しい人がいるのか」「その機械は人間にとってどうなのか」などの項目を入れていなかったことに、今日の話し合いを通して気づいたので、参考にしながらさらに深めていきたいと思いました。
● やっぱりいくら考えても自分では思いつけないことが沢山出てきたのでいい機会になりました。
● 他の人にアイデアを出して、それがその人の自由研究に加わることで自分も嬉しいし、「みんなで協力して作った自由研究」になるのでいいと思いました。
先生の声
「思ったことを感じたままに表現して良い」「どんな小さな気づきやコメントも他者の貢献につながる」「他者とのやりとりの中から、本当に自分が大切にしたいことが発見できる」ーーー生徒たちはこのような実感を得ることができたと思います。その場を心から楽しむスタッフの方たちの姿に子供たちも自然と巻き込まれ、どんなアイディアも尊重する姿勢や協働する価値を学んだ時間となりました。ぜひ来年もお願いしたいです。
応援ナビゲーターの声
今回、組織・肩書・世代・ジャンルを越えて、様々な方にご協力いただきました。起業家、教育コーディネーター、大学生、Beyondミーティングの過去登壇者、特別版Beyondミーティングの主催者、などがその一例です。
● みなさんとても自由研究が進んでおられて、こちらが学ぶところが多かったように思います。環境問題とか数式とか、なかなか大人でもテーマにするのが難しい領域でしたので、大変刺激を受け、学びと気づきのある時間になりました。
● 中学生1年生のパワーに圧倒されました。良く考えられていたし、自分の考えをきちんとお話できるのだなと感じます。
● 忙しいながらも、こうやって参加すると自分も刺激をもらえるので誘っていただき感謝です。
● 緊張している中学生から意見を引き出すために,話を振ることは難しいものだなと感じました。また短い時間の中でも、生徒同士のクロストークやのっかりを生み出す工夫も大切だと感じました。ファシリテーション力をつけていきたいと実感しました。
● 教育の場に日々立たれている先生方の偉大さを、生徒との交流を通して心から感じました。先生ってすごい。
聖学院中学校のみなさん!これからも「意志ある挑戦」と「応援しあう文化」で「好きを啓く」仲間として、互いに切磋琢磨していきましょう!